カナダ生活

カナダの医療制度とファミリードクターの探し方

カナダの医療制度とファミリードクターの探し方
ウィニペグに移民を踏まえて、留学を考えています。
日本とは医療システムが違うと聞くのですが、マニトバで国民保険みたいなものに入れますか?
またどんな種類の病院があるのでしょうか?
今回はマニトバ州の医療システム、ヘルスケアについてお話しします。

 




Contents

カナダの医療制度

救急箱

カナダの診察サービスは、

  • ファミリードクター
  • ウォークインクリニック
  • 救急
  • 専門医

この4つに分かれます。

カナダの医療保険制度には、日本と同じくメディケアと呼ばれる国民皆保険制度を採用しています。そして、マニトバでは、患者側の自己負担は一切なく、診察サービスを受ける際の自己負担分が無料です。(州により異なります)これは、高い消費税の一部で医療費がまかなわれています。眼科・歯科医療・処方薬剤費・リハビリ治療等は、負担する必要があります。

 

ファミリードクターとは

レントゲンの医者

日本では馴染みのないファミリードクター制度ですが、ファミリードクターとは、かかりつけ医の役割で、主治医ということになります。例えば、風邪を引いたり怪我をしたりすると、大きな病院ではなくファミリードクターがいるクリニックへ行く。ドクターは診察をして、必要に応じて、紹介状を書き、専門医へ診てもらうという流れです。

ファミリードクターのメリットは患者の情報を一括して管理している為、過去の病歴と照らし合わせながら診察できること。最近クリニックに行って感じるのは、医者同士が同じ医療システムを使っている場合に限って、患者の情報共有が出来ている気がします。またファミリードクターを変えたい場合は、新しいファミリードクターが以前のファミリードクターに患者の情報を送ってくれるよう頼めばすぐ送れるシステムが整っている為、ファミリードクターを乗り換えたい場合は、簡単に新しいファミリードクターのところに行くことが出来ます

ファミリードクターシステムのデメリットは紹介状をもらい総合病院の専門医に診察してもらうまでに数ヶ月~長いと1年以上待つこともあります。私は3月くらいから5月下旬ぐらいまでなんだか耐えられる程度の吐き気がずっと続いたのでファミリードクターに行き、色々検査をされたのですが、最終的に専門医に見てもらうということになりその予約レターが来たのですが、専門医に会う予約は11月上旬です。よく、待っている間に死んでしまったという人をニュースで見ますが、健康管理は自分でしていかないと厳しいですね。

[nlink url="https://beavernetwork.com/knwbase/arrived1-jp/"]

 

ファミリードクターの探し方

探す人

カナダに到着したら、いつか利用しなければならない時の為に、ファミリードクターを探さないといけません。探し方は3つありますので、紹介します。

人に紹介してもらう

もしカナダに到着した時に、既に知り合い、友人、家族等がいれば、その人に聞くのが一番速いでしょう。ただ、なるべくなら家の近くのファミリードクターの方が便利なので、知り合いやお友達が、あなたの家の近くに住んでいる場合に限られてくるのかなと思います。

ファミリードクターを紹介してくれる機関に電話する

こちらは、マニトバに住んでいれば、誰でも利用できる期間になります。電話すると、担当の看護師さん(?)が、あなたの住所を聞いてきて、住所近くの今現在患者さんを募集しているファミリードクターを紹介してくれます。

 

★ファミリードクターを探す
Find Family Doctor
TEL:204-786-7111

 

歩きながら見つける

ちょっとお店の多い辺りを散歩してみると、「accepting new patients」という看板を見つけることがあります。
ファミリードクターというのは、一見さんお断りで、きちんとそのドクターの患者として登録された人を診るというシステムです。なので、ドクターが最近ちょっと自分の患者が減ってきたなぁと思ったら、このような看板を出して、患者さんを募集します。
医者が足りないと叫ばれるものの、ファミリードクターは結構いるんです。人気のファミリードクターは新しい患者さんを募集していることは稀なので、紹介が有利かと思います。

 

ウォークインクリニック

走るドクター

Walkin Clinicと大きく看板が出ているところが多く、飛び入りで診察してもらえます。予約しないで行けるのが最大のメリット。夜間・休日も診察できるところが多いです。ファミリードクターを持っていない人や、ファミリードクターが休みなどで、診てもらえない時に、急にドクターに診てもらいたい人が行く場合が多いです。しかし、常に混雑していて、待ち時間がすごく長く、簡単な診察しかしてもらえない場合が多いです。

救急

救急で運ばれる人

救急は、救急事態の時に利用するものですが、カナダでは兎に角病院の待ち時間が長く、専門医にたどり着くまで時間がかかるので、どうしてもすぐに専門医に見てもらいたいという場合は、救急に駆け込みます

ウィニペグでは、今現在の救急病院の待ち時間をインターネットで見ることが出来ます。救急に駆け込むとき、ただやみくもに近くの救急病院に走るのではなく、冷静になってネットで、どの救急病院が待ち時間が少ないかを調べてから車を走らせましょう。救急病院に到着したから安心というわけではなく、カナダでは病院の待ち時間がとにかく長いのです!待っている間に死んでしまう人もいるくらいですから。4-5か月に1度くらいの頻度でニュースになってます。

そして私は臨月の時、大きいお腹が痛かったので救急に駆け込んだら、待合室のパイプ椅子で15時間待ちました。妊婦だから優先してくれなんて、救急病院でそんなことは言わないですが、臨月の妊婦がパイプ椅子で15時間待たないといけないって、ひどいなって思います。だから、「現在の待ち時間」がわかっても大したヘルプにはならないのですが、それでも15時間待ちが14時間待ちになってくれたら助かりますよね。

 

救急病院待ち時間チェックアプリ

 

★現在の待ち時間をチェック

救急車について

カナダで救急車は無料ではありません。
州によって、料金設定が違いますが、マニトバでは最近金額が下がってきているようです。
2016年 $500
2017年 $425
2018年 $340
2019年 ???

マニトバ政府のウェブサイトに2019年はいくらなのかというのが書かれていないので、よくわからないですが、政府が2020年までに50%引き下げるという目標を掲げたことから大きく話題になりました。

私がウィニペグ2年目の時に、旦那さんが真夜中に大声を上げて、そして急にふらっと倒れた為、怖くなって、当時、病院の目の前に住んでいたのにも関わらず、すぐ911に電話して、救急車を呼んだんです。この救急車のコストがかかると知らずに。

1か月半後、マニトバ政府から500ドルの請求書が来て驚きました。これは会社で入っていた保険で50%はカバーされたものの、250ドルは結局自己負担となりました。

このように、ウェブサイトによると、救急車サービスの支払いを保険で行いたい場合は、第三保険補償にアクセスしなければなりません。つまり、マニトバヘルスではカバーされないので、会社で入る保険か、学生、ワーホリの人であれば、民間の保険でカバーしなければなりません。

[nlink url="https://beavernetwork.com/travel-insurance-in-canada/"]

 

STARSプログラムでは、ウィニペグから半径250キロメートル以内の緊急治療を必要とする患者へのヘリコプター輸送は、マニトバ州の居住者また居住者でなくても、このサービスに対して課金されないそうです。これはすごいですね。

 [nlink url="https://beavernetwork.com/pregnant-in-canada/"] 

まとめ

医療というのは、緊急を要することが多いため、事前に知っておくこと、また保険などに入って準備しておくことが重要です。
無料という嬉しいカナダのシステムですが、日本とシステムが違う以上、カナダのやり方というのをきちんと確認しておきましょう。

 


何か質問等ございましたら、いつでもお問合せ下さい。

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