移住して良かったと思う点を教えてください。
日本に帰りたいと思うことはありますか?
Contents
1. 年齢は関係ない
若さが全てではない
日本は若い人天国で、若ければなんでも出来るけど、30歳も過ぎると何かに挑戦することすらちょっと後ろめたい気持ちでやらないといけないですよね。
私、恥ずかしながら、ギリホリです。。。みたいな。
ギリだからなにか?と。全く恥ずかしくないじゃないですか。
使える物は使った方がいい。最近は、ギリでやって来て、移民権に挑戦する人たくさんいます。マニトバではまだワーホリで移民権が狙えます。
そんな私も、「ギリ」の頃はすごく気にしてましたけどねw
年齢に対する圧力が無い
カナダでは年齢関係なく、みんな学校に勉強しに行きます。40歳すぎても、未経験職種に転職する為に学校に通う人だっていますし、英語がわからないでカナダに来た人は何歳であろうと英語学校に通います。
誰だって歳を取ります。だから、年齢を重ねれば重ねる程、カナダの方が居心地良いのかなと感じます。
失敗しても、何歳になってもイチからやり直しが出来るのが、穏やかな気持ちで過ごせます。
先輩、後輩が無い
確かに先輩の方が、後輩より色々と知っているはずですし、色々教えてもらうことも多いと思うんです。
年上の方を敬うということは大事ですが、対等にお話しできるのはカナダ(多分海外どこでも)のいいところだと思うんです。
日本の場合は、先輩方(お年寄り)を敬い過ぎて、牛耳られている感じ。後輩(若い人)は、生きる権利さえ与えてもらえない?
日本の政治を見ているといつも感じます。あれは、先輩、後輩文化から来てるなぁと。
対等に話が出来て、若くても先輩と同じだけの権利がある。
これって、穏やかに過ごしていくうえで、大事なことだと思います。
2. 子供にオプションを与えてあげられた
国籍
現在私の娘は4歳で、日本、メキシコ、カナダの国籍を持っています。
移民するって本当に大変な作業なんです。大きなお金もかかるし、移民しようと引っ越しすると、移民当初、あなたは赤ちゃんと同じ状態なので、日本と同じような仕事に就けるかと言ったら、就ける人は少ないです。そこにたどり着くまでに、日本でやってきたことと同じようなステップ、学校に行く⇒就活する⇒カナダの職歴をつけるという過程を踏まないといけない。
だから、途中でほおり投げて帰ってしまう人も少なくないのですが、移民一世は、自分の将来の為に努力するというのはもちろんですが、大抵の人が「我が子」の為。我が子が将来世界で大きく羽ばたいてくれればと思うからこそ、頑張ってる人がすごく多いです。
ハッキリ言えば、移民一世って、すごく大変な思いをして移民しても、英語がネィティブではないし、お給料面でカナダで生まれ育ったカナダ人と比較した統計を見ても、どの職業においてもやっぱり移民者の方が収入が低いんです。
でも二世は違う。
二世は、カナダの文化を持ったカナダ人ですから。
土台、つまりステータス、そこで権利を得るというのはとても大事で、そんな環境を作ってあげられたというのは、本当に良かったと思っています。
言語
4歳で既にそれだけのオプションがある上、家の中ではスペイン語、私と話す時には日本語、デイケアでは英語という環境にいる為、同じくらいの年齢の子と比べると文章の組み立てが出来てなくて不安になることが多々ありますが、病院の先生にも、デイケアの先生にも、周りの人にも、
「それでいいから、続けた方がいいよ。〇〇ちゃんの為だから。」
と励ましてもらえます。
日本語というのは、英語を筆頭に数ある言語と比べると文法が真逆だし、外国人が日本語を覚えるのが大変なように、日本人も英語を覚えるのって大変です。しかも英語と日本語で使う舌の筋肉は違うといい、10歳までにそういう環境に居ないと、舌の筋肉は死んでしまうと聞いたことがあります。
それが、子供のうちから、遊びながら鍛えられるというのは、それだけでいい環境を得ることが出来たと思っています。
そしてカナダの公用語は英語とフランス語の為、小学校からフランス語を学ぶことが出来ます。(選択制)
我が家は4言語になってしまって、負担が重すぎるかなとちょっと考え中ですが、日本人がカナダに来て、日本語と英語だけで生活しているなら子供をフランス語の学校に入れると3言語学べますね。
フランス語を覚えると、ラテン語系(イタリア語とかスペイン語とかポルトガル語とか)は、みんな似てるので、なんとなく理解できるようになります。すると幅が広がります。
男女平等
日本では、基本は男性中心、「男女平等」っていうと、どちらかというとオンナ優位な印象があるのですが、カナダでは本当に平等なんです。
例えば、子供の申請書類は必ずParentsと書かれていてmother/faterと書かれているのは少ないです。
また、たとえ重労働な仕事のポジションでも男女平等。私が採用を担当しているブッチャーのポジションも、男性だけではなく女性もウェルカムです。
子育てしやすい
教育や育児休暇制度の充実、女性が出産後も働きやすい環境が整っています。
それは最低限の私たちの権利で、カナダのベネフィットがとてもいいというのは周知されていることですが、何よりもよくつぶやかれるのが、日本の子育てに対する環境が、酷いということ。
もし私なら、その環境で子育て出来たのか?と思ってしまいます。
なぜだろう、私たちは確かに「みんな平等」という風に育てられてきたけど、悪いことにも同調するべきとは教えられてないはずなのに。
変な人は、各国場所問わず、どこにでもいるものです。それは避けようが無いけど、そういうのに遭遇した時に、どれだけ周りの人が弱い人を助けてあげられるかだと思うんです。
カナダでは、本当に色々な人が助けてくれます。
特に出産後、車ではなく公共のバスを利用しているとそれを実感します。誰もが席を譲ってくれるし、子供が泣き始めても見守ってくれるし、近くに居る人はあやしてくれる。赤の他人に話しかけられた子供は、ただただビックリするだけなんですけど、ビックリしている間に到着するので、みんなハッピーなんです。
しかも多分うちだけではないと思うのですが、よく道端で「お小遣い」をくれる年配の方が多いのにはビックリしました。
多分、車道でTim Hortonのカップを持って物乞いしている人たちより、稼いでたかも?w
それくらい、子供を大切にしてくれる環境です。
あり得ない。もしこれ本当なら、すごく怖いです。周りの人も助けないって。私なら絶対に駅員室に連れてく😡どこにでも変な人っているけど、それを見たときに周りにどれだけ助けてくれる人がいるかが住み心地の良さに反映されるのかと。 https://t.co/PIzyYqnOlW
— beavernetwork@カナダ (@beavernetwork) August 23, 2019
女としてのxxxを気にしなくなった
見た目
メキシコで働いていた会社の会長に、
「結婚してカナダに移住するので、会社を辞めることになりました。お世話になりました!」と言ったら、私の頭から足までを遠目で見て、
「なーんだ、君なら日本人でもたくさん貰い手があったろうに、なんでまたメキシコ人なんかと。これから大変だな。」
と、色んな意味で複雑な言葉を頂いたのですが、つまり見た目を見られているわけですよね。
初対面の時は、「見た目」ってとても重要なことで、人は「見た目9割」という本が有名になりましたし、そこは否定しません。
見た目に人格も現れますし、髪の毛ぼさぼさ、寝起きの顔で出社とか、それは無いと思います。見た目ってすごく大事。
ただ、周りの目を気にして、その焦点で自分を創り上げるというのは間違えていると思っています。この見た目というのは、日本では表面的なPhysicalな見た目の話をされがちですが、カナダではそういう上っ面を気にしなくて良くなりました。
私はもう日本をでて10年以上経ちますが、遠くから見ても、日本人が歩いてるってわかるような、純日本人です。それは私が好きでそうしているわけで、誰かに見てもらう為とかそういうのではない。日本の環境で育ってきて、そういうスタイルでいたいからそうしているだけ。
実際、田舎町のウィニペグでは化粧をしないで歩いてる人も多いし、パジャマみたいな恰好で歩いている人もいます。
正直、パジャマみたいな恰好で歩いている人を見ると、こちらがゲッソリするというか、嫌な気分になります。
でもそれは私の感性であって、他人に押し付けるべきものでもない。
つまり、どこから評価があるわけでもないし、みんな好きな格好で歩けるわけです。
カナダではみんなが自由なので、見た目を創り上げるのにも、大事なものはもっと他にあるということを知っています。
ドレスコードがあるパーティに参加する時なんて、みんな本当に凄いんです。その変身ぶりが。それも結構楽しかったりしますね。
私も実際そうあるべきだと思っています。↓↓↓ つまりは表現力なんですよね。
気づかいと気配り
私が学生時代に、バイト先の体育会系の先輩が言っていた言葉
「気づかいではなく、気配りが大事!」と。
なぜなら、気づかいは相手に気を使わせるけど、気配りは相手に気を使わせないからと。
確かに~!と思って、それからというもの、それを頭の片隅に置いて生きてきたのですが、
でもそれは今から考えると、「気配り」というのは人間としての、男も女もするサポート。
「気づかい」というのは、女性が女性としてするサポート。
だと思うんです。
「私、やってます!」アピールというか。
そういう色々な邪悪なものを一切気にせずに、人間として、誰かをサポートするという気持ちになれたのは環境のおかげかなと思っています。
ハイヒール
私はハイヒールが大好きなので、よく履くのですが、ここはカナダ。周りを気にしないので、普通はみんな履いてません。
ビーチサンダルが多いのではないでしょうか。反パンプス運動なんていうのもありましたね。
オフィスだから、ヒールを履いて下さいと言われることも無いですし、雪の時期は、マイナス30度対応の積雪ブーツです。
安全第一! 履きたい物を履きます!
ライフワークバランス
プライベートと仕事がはっきりしています。
定時少し前になると、周りがソワソワしだすので、こっちも落ちつかなくなります。w オフィスの鍵を閉められる前に出ないといけないので、周りがざわつきだしたら、片付けの準備に入らないと間に合いません。
以前は日本人感覚で、自主的に持ち帰り仕事なんてしていましたが、そういうのはする必要はありません。
多くの会社は4時か5時くらいに仕事が終わるところが多いので、4時を過ぎると、帰宅ラッシュに巻き込まれます。
日本で4時に帰宅ラッシュなんて考えられないですね。
そして、その後のスケジュールは、
4時半~5時くらい 家に到着
5時半~6時くらい ゆっくり夕食の支度
6時前くらい ご飯を食べる
6時半~8時半くらい まったりしながら、外に散歩に行ったり、テレビ見たり、子供の寝る準備
9時 子供就寝
その後は、一緒に寝ちゃうか、自分のことを色々やってます。
子供がいて、こんなにゆったりした時間を過ごしているので、独身の人なら、自分の自由な時間が沢山持てるので、仕事の為に生きるのではなく、人生を楽しむ為に生きるというのが可能ですね。
カード社会
これほんと、楽なんです。
日本にいた頃は、肩に跡がつくほど重たいバッグをいつも持ち運んでいましたが、その時とは全く比較にならないくらい。
財布をカード型の小銭入れみたいなのにしただけで、他の荷物も持ち運ばなくなり、どんどん減っていき、最終的に小銭入れと携帯だけで行動するようになりました。
カナダは1セントコインが廃止された為、1セント単位の金額は、切り上げか切り捨てになります。お店によって違います。
切り捨ての場合は、ちょっと得した気分ですけど、切り上げされた場合って、たかが1セントですけど、毎度重なるとなんか嫌です。
でも、カードで支払えば、ピッタリその金額で支払えるので、嬉しい限りです。
外国人のプレゼンテーション能力
娘が1歳になったばかりの頃、ショッピングモールの8歳くらいまでの子が遊べる遊戯場みたいなところに行きました。
午前中だった為か、遊んでいる子供の数も少なかったのですが、多分4-5歳くらいの女の子が、娘に近寄って来て娘の顔の前でシャボン玉を吹きました。
私は、こんなところでシャボン玉?と思ったけど、何にでも興味津々な1歳娘はとても喜んでいました。
その女の子は、私の様子を伺いながら、プレゼンを始めたんです。
「私は彼女(娘)の為にこの場所(遊戯場)をシャボン玉で埋め尽くすことが出来るのよ。どうやってやるかわかる?
全てのことは、今ここで教えてあげられないけど、これを使うの。(100均で買ったシャボン玉)
このシャボン玉は本当に凄いのよ、見てみて。ふぅ~。ね!こんなに大きくなるの。
これを彼女の為にここに、いーーーーーっぱいに、埋め尽くしてあげる。もちろん、無料よ。」
こんなに小さな子が、こんなプレゼンを知らない大人にするなんて、本当に凄いなぁって感心したんです。
私が小さい頃は、人前で話すとすぐに赤くなってしまう、声が震えてしまう、そんな子供で、今でさえ、人前でプレゼンするなんて恐怖以外のなにものでもありません。会議通訳でさえ、自分の意見を述べてるわけでもないのに、大変でしたから。なので、人前で自信をもって話せるようになれば、世界が大きく変わることも知っています。
まだ子供が小さいので、カナダの学校がどのような感じかはよくわからないですが、カナダに住んで、こういう子供たちと一緒に過ごしているだけで、プレゼン能力も自然と身につくのかなぁと期待した瞬間でした。
まとめ
カナダへの移住や留学を考えている方の、将来を決める為のひとつのモノサシとして、これらの情報が役に立てば、とても嬉しいです。どこに住んでも住めば都ですが、出来ればのびのび自由に暮らせるところに住みたいと思いますよね。カナダに移住してこういういいところがとても助かってますというお話でした。質問やご相談などあれば、お気軽に問い合わせフォームからご連絡くださいね。