移民を目指してカナダに来たんですけど、職場がブラックすぎてキツイです。
カナダにはがっかりしました。
その職場だけがカナダでは無いですから!!気を落とさないで!
対処法はいくらでもあります。1人でカナダまで来たんだから、あなたなら乗り越えられますよ。
今回はその対処法をお話ししますね。
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インターンという名の無料奉仕

カナダは移民したい人が沢山集まって来ていて、才能がある人を安いお給料で雇っていることも多々あります。MBAを持っていても、警備員をやっていたり、時には「インターン」とカッコいい呼び名の無料奉仕の「お仕事」をしている人も多いと聞きます。
カナダではいつも、職探しをする時に、経験を求められます。
だいたい経験2年以上。
経験1年以上というのは履歴書には書けるけど、あまり有効ではない場合が多いです。でも、経験があるなら書かないより書いた方がいい。しかし、100歩譲って、インターンという名の無料奉仕をするなら、
- ガテン系、サービス系は1か月
- オフィス系は3か月
- 技術系は3か月~6か月
と考えるべきです。
そしてインターンを始めて10日間で、あなたが履歴書に書けることを学べているのかを考えましょう。最初の10日間で、どうでもいい仕事ばかりを任されているなら、思い切って辞めましょう。そういう会社はトラブルの元です。
会社はあなたを面接して選考したのだから、あなたにだって会社を選考するべきです。
せっかくカナダに来たんだから、日系企業以外を探そうよ?

日系企業が悪いという意味ではないんです。
あなたがカナダに来たのは何のため?そこを考えましょう。カナダに来て、日本の企業に勤めて、日本に帰った時に、「カナダで働いてきました」と言えるのでしょうか。
バンクーバーやトロント、日本人が多い街では、日系企業も多いです。当然、就労したい日本人、ワーホリの若い人も沢山集まり、企業側からすればよりどりみどりです。
しかし、安売りしていいんですか・・・?
このブログを読んでいる人は、日本人が多いです。日本人は日本のことを既に知っています。既に日本で社会人を経験したことがあれば、日本企業のことだって知っているでしょう。
カナダに来て、学びたいことは何だったのか、もう一度よく考えてみるべきです。
同じ日本人だし、日系は安心できるよね?

今日本では、こういう問題があります。
外国人は弱者? 「奴隷制度」を続ける企業の愚行
「奴隷的環境」で働かせるのに、外国人労働者増を目指すこの国の奇妙
カナダに来ている私たち日本人は、外国人です。
カナダにある日本企業は、外資系ということになりますが、私たち日本人からすれば、同じ日本人っていうだけで少しだけ安心できるかもしれません。
しかし、その日系企業は、カナダに所在するというだけでオフィスの中に入れば、そこは日本です。日本の常識を求められるし、バブル世代以降の大先輩がいれば、お茶くみだって必要かもしれません。


カナダに長く住んでるというだけで先輩ヅラの人、結構多いんです。なぜか、初めて会う日本人同士の間で最初にかわされる会話、
「カナダは何年目なんですか?」
気になる時もあるし、いいんです、聞いても。長く住んでいれば、知っていることも多いですし。ただドヤ顔はちょっと引きます。
スペイン語コミュニティーと違うのは、ここかなぁと感じます。
少なからず、そういう日本人社会が嫌で日本を飛び出してきた人って多いはず。せっかくカナダに来たんだから、日本人コミュニティで揉まれずに、日本人以外のコミュニティで揉まれましょう~。
カナダ企業でも結構あります、ブラックな会社

日本企業のことばかりお話ししましたが、それはあまりにもよく聞く話なので、ちょっと熱くなってしまいました。日系でも、とてもいい会社はたくさんあるので、あとは自分次第ということを忘れないで下さいね。
カナダはとてもフレンドリ~、カナダは自然がいっぱいだから、みんな気持ちも大きい~と思って、カナダに来たけど、入ってみたら地獄でした。というのは、よくあります。私の肌感覚ですが、純粋カナダ人は結構おおらかで親切な人が本当に多い。ブラックを作り上げているのは移民からカナダ人になった人たちだと感じるんです。

みんなカナダに引っ越してきた当初は、どこかサポートしてくれる企業が必要です。
なので、頑張ります。
後ろに引き返せないので、ちょっと嫌なことがあってもヘコたれません。
しかし、英語が理解できない人に、ガンガン攻めまくっている移民のカナダ人を何人も見たことあります。
古い映画ですが、「esエス」(海外ではThe Experiment)という、心理実験の実話映画を見たことがありますか?
この映画は、あるタクシードライバーが模擬刑務所での心理実験に応募します。たまたま看守役になり、たまたま囚人役になった人ばかりだったのに、こんなにも早く人間が変わっていくなんて、すごくビックリしたし、映画を見てるだけなのにすごく疲れました。
1日目にして、看守役は「従わせる事」を楽しみ始める。
2日目、囚人が大騒ぎをしている中で看守の1人が頭角を表し始める。
4日目には、囚人の精神衰弱は極まり、実験助手は不安になる。
5日目、1人の囚人役が1人の看守役に実験中止を要請する手紙を渡そうとするが拒まれる。
私が移民権取得前は、いつもこの映画が頭の中をよぎりました。
ホワイト企業に入れれば、それに越したことは無いですが、本当に多くのパワハラの話を聞くし、私も受けたし、カナダで移民受け入れを行っていてそれは大成功していると「表面的」にはいうものの、移民者によって今まで無かった問題が出てきているということを感じます。
この映画を見てたから、逆に、こういう心理になってしまっているんだなぁと、上司を客観的に見ることが出来ました。
たまたま、その人は、私の上司なわけで、
たまたま、私はカナダに移民したくなってカナダにやってきて、ここで働き始めた。
だから、移民権取ったら逆襲するからね!と、思いながら、されたことを毎回メモに残しておいて (イメージが出来るように日付や場所も)、移民権を取った後(正確にいうと、ノミニー通過してカナダに申請した後)、いつ辞めてもいい状態になった時に、逆襲しましたよ。トロントにいる副社長に、今までされたことを、全て書いてメールを送ったら、ウィニペグまで次の日にすぐ飛んできて、私はポロパークに呼び出されて1時間、メールの内容をさらに詳しく聞かれました。
数えれば200以上あるのですが、その一部を抜粋。
されたことその1
私はホテルでハウスキーパーの仕事をしていました。普段その上司がチェックに入ることは無いのですが、たまに目を付けられる時期が何度もあって、そんな時は集中攻撃をされるのです。アレがダメだ、これがダメだと。そしてトイレの便器の顔を突っ込まないと見えないくらいの裏側のヒンジ部分が、多分長年の溜まった汚れなんですが、それを見て、
「そんなゴム手袋してたら気づくはずもない。ちゃんと素手で触ってみなさい!」
と言われました。
これを言われた時は、副社長に連絡を取る為に準備を始めていて秒読み段階だったので、言い返しました。
「何のためのゴム手袋なのか?」と。
その後、キレイに掃除した部屋を、全てやり直し!と逆襲されたのは言うまでもありません。その頃私は妊娠をしていたので、嫌がれせには重労働をさせるのが効果大と思ったのでしょうね。
***
されたことその2
移民申請前って何かと書類準備に忙しいし、サインとか急を要することって多いですよね。当時英語学校の学生だった私の旦那さんは、私のサインを急遽必要として、でも電話では、英語が通じないかもしれないと、わざわざ職場まで来ました。しかし、私は仕事中なので、職場に到着しても呼び出さないと、大きなホテルでは見つけることはできません。230室くらいあるホテルだったので、ホテル受付に、「ハウスキーパーとして働いているユカに急遽用事があるから呼び出して欲しい」と伝えたところ、ハウスキーピングオフィスにいた上司に連絡が入ったそうです。上司は、私の旦那さんが待っていたロビーにやって来て、
「ユカは今仕事中だけれども、仕事が終わったらここに必ず来るから、待っていてください。」
それだけ言われたそうです。
意味、わかります?
旦那さんがホテルに到着したのは、11:00am。
私が仕事が終わるのは、16:30pmです。
時間を何も告げずに、私にも何も連絡をせずに、そうやって緊急で用事があると言っている家族を放置したんです。
私は何も知らずに仕事をしていたのですが、ロビーの掃除係の同僚がたまたま旦那さんを見つけて、私を呼びに来てくれました。
私は煮えくりかえりましたが、まだ採用されて4か月くらいしか経ってない時のことなので、何も言いませんでした。
もちろんこのことは、その後、副社長に報告しましたけどね。
副社長は私に、「その上司を今後どうして欲しいか?」と聞いてきました。
私の目的は、その調子に乗っている上司をクビにすることだったので、「クビにして欲しい。」と言いました。
副社長が一番気にしていたことは、人種差別でした。
これは社訓にも掲げられているひとつなので、人種差別に関わる言動はあったのか?ということを、30回くらい聞かれました。(このポイントだけは、かなりしつこかった)これはカナダ自体が、タブーとして掲げてますよね。なので、人種差別的な言動があって証拠が残っていた場合の裁判は100%勝つそうです。
上司は悪い意味で、本当に賢い人でしたので、超えてはいけない一線は当然おさえていたでしょう。
副社長は、良くも悪くも、全てにおいて平等な人だったので、「〇〇(上司)にも人権はある。だからクビには出来ない」と言いました。
私は、「私は英語が話せて反論だって出来たけど、英語が話せない子はみんなもっとやられてますよ。あなたが目を向けずに、どうやってそのハラスメントを駆除する気なのか、聞かせて欲しい。」と言いました。
副社長は「〇〇(上司)に言い聞かせる」と言いました。
その後、副社長は職場に向かい、その上司は半日オフィスで泣いた後、2日間欠勤しました。
カナダ移民を目指して来ているんだから、こんな風に強く、移民権を勝ち取って欲しいです。
外国人労働者を守るための新しい法律がカナダで作られました

カナダ政府もわかっているんです。だから、外国人労働者を守るための新しい法律を作りました。
2019年6月4日より、雇用主限定のクローズドワークパーミット保持者で、劣悪な労働環境で働いている人はオープンワークパーミットを申請できるようになりました。また、オープンワークパーミットの申請が許可されると雇用主には監査が入り、監査で違法行為が認められると罰せられます。
弱者の為のオープンワークパーミット by カナダ政府
マニトバ州には前からあります
前からあるのですが、それをハラスメントだと認めてもらうのがすごく難しいです。人種差別とか、明らかに企業側が悪いと判断できる材料が無いと認めてもらえないし、どちらかというと地域貢献度が高い、企業の味方なんです。(意味ないね?)なので、マニトバ州に訴えるのは、移民権が取れてから、もし時間があったらくらいに考えた方がいい気がします。
セーフティワークマニトバ
まとめ
ハラスメントをする人もバカではないので、ほとんどの場合は法律ギリギリのことをする人が多いです。超えてしまう人は少ないと思います。だから、みんな悩むわけで、このように政府も立ち上がるわけです。クローズドワークパーミットからオープンワークパーミットに替えるカナダの法律は、まだ移民権を持っていない人にとってすごく助かる法律だと思います。
カナダには沢山の人種がいて、みんな上手く住み分けされているんです。誰だって苦手な人はいますが、攻撃してくる人には攻撃し返すのではなく、ただ逃げるというのも重要です。
海外に住むときに何が一番大事かって、「ビザ」ですからね。そのビザの為に足元を見てくる人は沢山います。
どこまで許せるかという、自分のリミットを決めて、頑張ってくださいね。